
生殖医療
Reproductive medicine
当院の生殖医学部門は1983年から体外受精に着手し、すでに40年を超える歴史を誇ります。1985年には当院で初めて体外受精児が無事に誕生しました。これは免疫性不妊症の適応としては世界初の快挙でした。
2013年に開設された「生殖医療センター」では、なかなか妊娠が成立しない不妊症はもちろん、妊娠をしても流産を繰り返してしまう不育症の診療にも力を注ぎ、最新の知見と研究データに基づいた診断と治療を行っています。妊娠力を高めるための腹腔鏡、子宮鏡、卵管鏡といった生殖外科手術も積極的に行っており、妊娠の成立から分娩まで総合的に妊娠のサポートをさせていただければと思っております。
また医学的適応(病気の治療前)による妊孕性温存法として以前から行われている受精卵の凍結に加えて、2015年からは未婚女性への卵子凍結および卵巣凍結を開始しました。さらには2016年から「兵庫県がん・生殖医療ネットワーク」の中核施設として、妊孕性温存に対し積極的に取り組んでいます。
一般社団法人日本生殖医学会が認定する生殖医療専門医(産婦人科;脇本 裕) が中心となり診療を行っており、精子、卵子、受精卵の取り扱いは、日本卵子学会認定の生殖補助医療胚培養士(堀口 菜保子、関和 瞳)が担当しています。また生殖外科手術も行っています。
泌尿器科医師による男性不妊症の専門外来もあります。
チーム医療として医師による診療をサポートするため、専属の看護師による心のサポートをお受けいただくこともできます。

生殖医療センターのご案内
生殖医療センターの理念
- 生殖医療の最先端施設として、研究データと最新の知見に基づいた不妊症・不育症の診断・治療を行っています。
- 性交のタイミング指導、人工授精といった一般不妊治療から体外受精・胚移植、そして生殖外科的アプローチによる最適な不妊治療・不育症治療を提供します。
- 妊娠成立後の妊婦健診・分娩までを総合的に診療します。
診察日
産婦人科 | 月~金曜日:午前9時~12時、午後1時半~4時半 |
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泌尿器科 | 月曜日:午後1時半~4時半(第1週 完全予約制) |
(人事異動等により担当医に随時変更があります。最新の状況については、産婦人科外来受付までお問合せください。)
診察場所
初診日 | 兵庫医科大学病院 1号館 1階の総合受付までお越し下さい。 その後、8号館 3階の生殖医療センター外来で診察をお受けいただきます。 |
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採卵や胚移植などの治療 | 新館の急性医療総合センター 6階にある産科手術室 (採卵室) へご案内致します。培養室を併設しています。 |
場所
8号館3階 生殖医療センター
総合急性医療センター6階